論理的思考力を鍛える本4

前回の投稿からだいぶ日がたってしまいましたが、放置していたわけでも、本を読んでいなかったわけでもありません。

今回選んだ本を読むのにだいぶてこずってしまって、読み終わるのに時間がかかってしまいました。 

 

今回ご紹介させていただく本はこちらです。

 

論理トレーニング101題

論理トレーニング101題

  • 作者:野矢 茂樹
  • 出版社/メーカー: 産業図書
  • 発売日: 2001/05/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

感想は、疲れるが面白かった。 

101問ある論理トレーニングの問題集になります。

解説もそこそこにとりあえず実践をして慣れていくというスタンスで読んでいきます。

問題は文章形式で、番号が振ってあり、①と③の関係を答えたり、文章を構造的に考えていくトレーニングをひたすらしていきます。

1章から5章まであって、積み上げながら学んでいくので、1章を飛ばして、3章を読んでも多分チンプンカンプンになるので、ある程度1章から理解しながら読む必要があると思います。

ときおり著者の冗談話もあったりと、息抜きも入り、堅苦しい印象を緩和してくれます。

101問をすべて考えながら読んで、全問解答したわけですが、文章を読み解く力はついた実感があります。

例えば、第一章はひたすら接続詞についての問題を解説付きで解いていきますが、ここまで接続詞というものを深く考えて、文書を読んでこなかったし、当然自分でも使ってきませんでした。

しかしこの論理トレーニングをしたことで、文章を読むたびに、「あ、今しかしが入って転換したな」 とか 「あ、この文はここの解説だな」 といったように接続詞一つ一つの意味を自然に考えることが、できるようになったと思います。

 

接続詞は論理トレーニングに基本になり、そのあとの章では、より文章を構造的にとらえていくトレーニングの問題を積んだり、演繹や推測といったことの理解も深めていきます。 

演繹や推測の章になると私もなかなかついていけないところはありましたが、とりあえずは全問解いたという達成感もありました。

またこの問題集は、さまざまな書籍からの文章を抜粋してきているようで、問題とはいえ読み物としても興味深く読めるものや、論理トレーニングとは別に「へー」と思う問題もあったりで、そういった意味でも楽しめる本でした。

 

案外101問すべて解くのは根気がいるかもしれませんが、結構楽しめると思いますし、読む力、また書く力も確実につくと思うので、おすすめです。